大会長挨拶

金 承革(常葉大学 健康科学部静岡理学療法学科)

バイオメカニズム学会では、毎年の学術講演会とは別に隔年毎にシンポジウムを開催してきました。このシンポジウムはバイオメカニズム研究、すなわち、ヒトや動物の形態、運動、機能、さらには発達、生体情報の処理などを含め、生物を工学・医学・生物学などの多面的な視点と方法論で解析するだけでなく、人工関節や福祉機器の開発、舞踊・スポーツや機能不全・介護動作の評価・改善などに及ぶ広い範囲を含んだ研究に対して、各分野のスペシャリストが集って徹底的に討論することを特徴としております。本シンポジウムは、他学会のシンポジウムにない以下のような特徴を有しておりますので、皆様こぞってご参加ください。

●長時間発表・討論,シングルセッション
25分という比較的長い発表討論時間を設け、シングルセッションで全ての発表を皆で聴講するスタイルをとります。そのため、異分野の発表に対してもじっくり聴講、議論をしていただけます。

長文な予稿集原稿
予稿集もフルペーパー相当の原稿の長さ(8ページ基準)で、研究の内容を異分野の方にもわかりやすく説明・議論していただきます。

●選択出版(絶対査読+相対査読)
シンポジウムでの発表は単なる口頭発表に終らず、査読付学術論文へとつながっていきます。全ての予稿集原稿が査読され、口頭発表に対する評価も加味されたうで採択された論文が、論文集「バイオメカニズム26」に収録され出版されます(2023年7月出版予定)。また一部の発表については、「バイオメカニズム学誌」に原著論文候補として推薦する場合があります。論文集「バイオメカニズム」はすでに25巻の実績があり、この分野を代表する出版物としてこれまで高い評価を受けています。